どうやってフリーランスになったか?私が考える仕事を取る3つの方法

仕事

翻訳の仕事を始めた時に、いつかフリーランスの翻訳家になって自宅で仕事がしたいと考えていました。

駆け出しの頃はどのように仕事を取ればいいか、とても悩みました。

どうやってフリーランスになったか、仕事の取り方、そして私が今の仕事に就いたご縁について紹介したいと思います。

何かのご参考になれば幸いです。

専門分野を決める、複数あっても良い

翻訳を始めるにあたり、まずは翻訳の「専門分野」を決めることが一番大事です。

私個人の意見ですが、前職での経験や知識は翻訳する上で大きな財産となるので、それを存分に活かすことができる分野をメインの軸として、そして興味のある分野を第二候補として、専門分野を複数決めていくのもいいかなと思います。

だって、興味のある分野を勉強すれば知識も増えるわけですから、自分の解釈が広がり、さらに翻訳の幅も広がります。

なので興味のある分野や、これから発展するであろう分野を今から勉強し、実績や経験を積んでいくことも大事だと思います。

私の専門分野はメインが税務分野で、これに加えて医療やIT業界にも興味がありましたので、同分野を第二候補としました。

翻訳作業は、地道な検索と専門的な知識を要する作業です。

そのため、専門分野を「調べることが苦にならない」且つ「興味のある分野」で構成していくと良いのではと思います。

いきなりフリーランスになるのではなく、一度どこかで修行する

私は翻訳学校でフリーランスコースを修了した後に、「すぐにフリーになるんだ!」と息巻いて、翻訳会社のトライアルを受け続けていました。

でも経験不足のため、なかなか思うように合格はいただけませんでした。

ちょっと方向を変えて、家で仕事するのではなく、外で修業してみようかと思うようになりました。

その当時の私に不足していたのは、「翻訳経験」でした。

前職では英語を日常的に使用していたので、英訳及び和訳については問題なく行っていました。

ですが、「自分以外の誰かが書いた文章の英訳・和訳をする」という作業については経験がありませんでした。

翻訳は「他社・他人の文書を他の言語に訳す」作業のなので、その部分を強化する必要性を感じてもっといろんな文章に触れるために、私は派遣で翻訳経験を積むことにしました。

実際に「自分以外の人が書いた文章を理解することが難しい」と感じ出したのは、派遣を通じて翻訳業務を行うようになってからです。

今まで自分の視点で英訳和訳をしていたものが、第三者の目線で翻訳をしていくことになるので、そういった経験や考え方が必要になると、改めて感じました。

派遣時代では、税理士法人(税務翻訳)、医療機関(医薬品翻訳)及び大手電機メーカー(ITセキュリティ翻訳)で翻訳業務に携わりながら、興味のある分野で様々な業界知識や翻訳経験ができたことは、私にとって大きな財産となりました。

今でも、その当時お世話になった社員の方々と、変わらず交流(飲み会!)を頂いております。

たまに飲み会等で懐かしい職場の話を伺えると、派遣時代に時間が戻ったようで楽しくなります。

人との交流は本当に大事なんだなあと、いつも思います。

また、医療関連及びITセキュリティ関連の翻訳業務は初めてでしたので、業務に就いていた時は、翻訳学校にも通い、各専門コースを受講していました。

表現の仕方や用語の使い方等、同じ単語でも業界によってさまざまです。

医療コースとITコースで学んだことは業務でも活かすことができ、以後の翻訳業務においてもいろんな場面で役に立っています。

こういった様々な良いご縁に恵まれて、7年間の派遣での修行後に晴れてフリーランスに転向しました。

仕事を受注する3つの方法

翻訳で仕事を受注するには、大きく分けて3つの方法があります。

  • 翻訳会社にトライして登録
  • クラウドサービスの利用
  • 直接契約

上記3つの方法について、詳しく紹介したいと思います。

翻訳会社にトライして登録、その後に仕事を受注

まずはネットで翻訳会社を検索して、翻訳者またはチェッカーとして応募します。

また、翻訳関連の情報を取り扱う有料サイト「アメリア」では、さまざまな翻訳募集が掲載されているので、そちらに加入して翻訳会社を探すこともできます。

履歴書や職務経歴書での審査の後、トライアルを受けて合格した方のみが翻訳会社の「登録翻訳者」になれます。

私も翻訳会社に数十社トライしましたが、合格したのは片手で数えるほど。。。

仕事も最初はほとんど受注することなく、その後、音沙汰もありません。(自分からも連絡を取らないでいるのも良くないかもしれませんが。。。)

翻訳会社とのやり取りが苦手なのは、フリーランスになる前に、ある翻訳会社で一度働いたことが理由になります。

「なぜだか翻訳会社の方々とは話が合わない」

そんな風に感じることが多かったので、今は翻訳会社を通しての仕事は受けないことにしています。

翻訳の仕事を始めたばかりであれば、翻訳者としてよりも、チェッカーとして登録して実績を積んでいくことも一案と思います。

クラウドサービスを利用する

会社で翻訳の仕事ができない場合は、クラウドサービスを介して経験や実績を積むことができます。

多くのクラウドサービスが存在しますが、私は以下のサービスに登録しています。

  • ランサーズ
  • クラウドワークス
  • ココナラ

他にもありますが、とりあえず3社に絞ってみました。

アカウントを作成して、プロフィールを登録すれば、仕事の検索や受注が可能になります。

仕事内容は多岐にわたり、翻訳以外でもたくさんの案件を検索することができます。

私はライティングにも興味がありますので常時チェックしていますが、実はクラウドサービスには問題があると思っています。

それは報酬レートが安いということ。

すべての案件で安いというわけではないですが、全体的に安めな設定ではないかと思います。

クラウドでの翻訳単価が「一文字1円」なんて案件を目にしたことがあります。

さすがに「これはないなあ。。。」って思ってしまいました。

仕事を始めたばかりの翻訳者が経験を積むためであるとか、副業で空き時間を有効活用したいといった状況ならトライしても良いかもしれません(それでも安い単価で仕事をすることは良くないような気がします。だって頑張って作業した分に見合う報酬は欲しいじゃないですか!)。

大抵の案件は報酬が非常に安く設定されているので、その点をしっかり確認したうえで、一つのツールとして使用されると良いかもしれません。

直接取引

最後に紹介するのは、顧客と直接契約書を交わして仕事を行う「直接取引」です。

この仕事の取り方は、前職からのつながりであるとか、知人からの紹介等がメインになります。

私も前職からのつながりで、企業さんと直接「業務委託契約」を締結して、仕事を受注しています。

直接取引だと、自分の専門である「税務」の経験が活かしやすく、また「業界あるある」等も理解できるので、仕事も進めやすいです。

フリーランスになってから、知り合いや友人・知人に「今翻訳の仕事しています。何かあったら是非トライさせてください!」と言い続けてきました。

ある日、前職の元同期に「翻訳の仕事ない?」と聞いたのが今の仕事の始まりでした。

元同期から「税務の翻訳の仕事あるよ?受けてみる?」と言われ、「受ける!履歴書と職務経歴書送るね!!」と即答しました。

その後、企業さんから「トライアルを受けてください」と連絡がきまして、無事にトライアルを合格し、その後お仕事を頂くようになりました。

知人からの紹介や前職からの依頼等で仕事を受注することが、一番難しい手段のように思いますが、試しに周りの方々に一声かけてみるのはどうでしょうか。

意外なところから、仕事のチャンスが舞い込んでくるかもしれません。

まとめ

どうやってフリーランスになったか、翻訳の仕事の取り方等、翻訳の仕事をするうえで、3つの受注方法をご紹介しました。

私は翻訳会社を通しての仕事はあまりうまくいきませんでしたので、すぐに翻訳会社との取引はなくなりました。

今は、直接お客さんと話をしながら翻訳の仕事ができる「直接契約」でお仕事をしていますが、この形態の方が私には合っています。

他にも翻訳で仕事をする方法があるかもしれませんが、何かのご参考になれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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